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AIを活用してテストケース作成を効率化する機能「GIHOZ AI -BETA-」の紹介

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ベリサーブが開発・提供するクラウド型テスト技法ツールGIHOZ(ギホーズ)は2024年4月10日、仕様書などの文字情報からデシジョンテーブルを自動生成するAI機能「GIHOZ AI -BETA-」の提供を開始しました。

AIによりデシジョンテーブルを自動生成することで、ソフトウェア開発におけるテスト効率や生産性の向上、開発工数の削減を実現できます。

今回の記事ではAI機能「GIHOZ AI -BETA-」について詳しく紹介します。

「GIHOZ AI -BETA-」の概要

本ベータ版では、仕様書等のテストベースの文章からデシジョンテーブルを自動生成する機能を実現しました(図表1)。

図表1:「GIHOZ AI -BETA-」について

GIHOZに搭載しているテスト技法のうち、最も多く利用されているのがデシジョンテーブルテストです。条件の組み合わせによる自動生成機能を活用して、効率的にデシジョンテーブルを作成するユーザーも多くいます。

一方で、これまでのGIHOZではテストベースの内容を基にユーザーが一からデシジョンテーブルを作成する必要があり、テストケース作成に慣れていないユーザーには活用が難しかったり、作成に時間がかかったりするという課題がありました。

「GIHOZ AI -BETA-」を活用すればデシジョンテーブルの素案をAIが自動生成するため、初心者でも効率的なデシジョンテーブルテストができるようになります。

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「GIHOZ AI -BETA-」の利用方法

「GIHOZ AI -BETA-」を利用するには事前に利用申請が必要です。GIHOZを利用中であれば、デシジョンテーブルテストの画面の「GIHOZ AI -BETA-」ボタンから利用申請ができます。申請はGIHOZサポートにて営業日内にて対応しますので、承認されるまでお待ちください。

図表2:「GIHOZ AI -BETA-」の利用申請画面

利用申請が承認されると、AIによるデシジョンテーブルの自動生成機能を利用できるようになります。デシジョンテーブルを自動生成するにはデシジョンテーブルテストの画面で「GIHOZ AI -BETA-」ボタンをクリックします。

テストベースの内容を入力する欄が表示されますので、仕様書等のテストベースの内容を500文字以内(全角半角問わず)で入力し「生成」ボタンをクリックすると、AIがデシジョンテーブルを自動生成します。

処理状況によっては生成が完了するまでに時間がかかる場合もあります。「生成中」のダイアログが表示された状態がしばらく続きますが、生成が完了するまでお待ちください(図表3)。

図表3:「GIHOZ AI -BETA-」の利用イメージ

以下に実際にAIで生成したデシジョンテーブルの例をいくつか紹介します。

■例1■ オンラインショッピングの配送料の仕様

テストベース(記号・改行込みで203文字):

オンラインショッピングで以下の規定により配送料が決定します。

・通常配送料は、購入商品に「冷凍食品」が含まれていれば500円、「冷蔵食品」は300円、それ以外は無料になる。

・1度の購入金額が5,000円を超えると会員・非会員問わず通常配送料は無料になる。

・配送日を短縮する「お急ぎ」配送を選択した場合は、購入金額に関わらず500円の追加料金がかかる。ただし会員登録をしているとこの追加料金は発生しない。

図表4:AIで生成したデシジョンテーブルの例、オンラインショッピングの配送料

■例2■ ショッピングモールの駐車場の割引の仕様

テストベース(記号・改行込みで250文字):

ショッピングモールで、買い物金額やシネマ鑑賞に応じて、駐車場の料金を割引するサービスを提供しています。駐車場割引サービスの仕様は下表のとおりです。

| 条件| 割引時間 |

| ---|--- |

| お買い物金額 2,000円以上 | 1時間無料 |

| お買い物金額 5,000円以上 | 2時間無料 |

| お買い物金額 10,000円以上 | 3時間無料 ※平日限定・平日以外は2時間無料 |

| シネマ鑑賞 | お買い物金額に関わらず3時間無料 ※鑑賞本数・上映時間に関わらず上限3時間 |

図表5:AIで生成したデシジョンテーブルの例、ショッピングモールの駐車場の割引

「GIHOZ AI -BETA-」の利用に当たっての注意点

「GIHOZ AI -BETA-」の利用に当たって注意すべき点を以下に記載します。これらの注意点を確認の上、利用してください。

<Azure OpenAI Serviceの利用について>

GIHOZ AIはAzure OpenAI Serviceを利用しており(2024年4月時点)、ユーザーが入力したテストベースの内容はAzure OpenAI Serviceに送信されますが、送信されたデータはAIモデルの学習には利用されません。データの取り扱いの詳細は、Azure OpenAI Serviceのデータ・プライバシーおよびセキュリティに関するページ(英語)を確認してください。

<生成回数の上限について>

AIによるデシジョンテーブルの生成には1日5回までの制限があります(2024年4月時点)。回数は日本時間の0時にリセットされます。当日に生成可能な残り回数は、デシジョンテーブルテストの画面で「GIHOZ AI -BETA-」ボタンをクリックし、テストベースの入力欄を表示することで確認できます(図表6)。

図表6:デシジョンテーブル生成回数の上限について

<生成結果の正確性について>

「GIHOZ AI -BETA-」は現在ベータ版であり、本機能で出力される内容には不正確な情報が含まれる可能性があります。必ず結果を確認し、必要に応じて修正してください。

以下の点に注意することで、不正確な情報の出力を減らせる可能性があります。ただし、正確な情報の出力を保証するものではありません。

  • テストベースの情報として、矛盾した情報を入力しない。
  • テストベースの情報と関係のない情報や、余計な情報は入力しない。
  • 表形式の情報はマークダウンやHTMLなどの文字情報で表現する。

上記以外で不正確な情報の出力を減らすための工夫が新たに判明した場合、GIHOZのヘルプページに追記していきます。

おわりに

本記事では「GIHOZ AI -BETA-」のデシジョンテーブル自動生成機能について紹介しました。この機能はベータ版であり、今後、ユーザーからのフィードバックに基づき、改善・機能追加をする予定です。ぜひご利用の上、フィードバックをお送りください。

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