スキルアップ
テスト観点ツリーの適用事例のご紹介
※この記事はGIHOZ’s blogで過去に公開した記事の内容を一部最新情報に更新したものです。
GIHOZは、2024年5月22日にこれまで提供していたテスト分析機能を、よりシンプルかつ汎用的にご利用いただけるよう、ツリー形式でテスト観点のモデリングを行う「テスト観点ツリー」機能に変更しました。
本記事では、この機能を利用して実際にテスト分析を行った事例をご紹介します。ぜひテスト観点ツリーを活用する際の参考にしてください。
テスト観点ツリー機能の使い方については、GIHOZヘルプページの「テスト観点ツリー」の項目をご覧ください。
事例①:炊飯器の炊飯機能のテスト分析
炊飯器の炊飯機能を対象として、テスト分析を行った事例です(図表1)。インターネット上に公開されている炊飯器のマニュアルをテストベースとしました。
事例は以下のURLで公開しています。
https://gihoz.com/organizations/gihoz/repositories/Sample/vstep/ef573ef9-5e1f-4b14-9ece-3ad1f868dfe6
この事例では、炊飯器の炊飯機能に対するテスト観点を、「テスト対象機能」「状態」「入力条件」「出力」「悪条件」に分けて整理しています。サブツリーは大まかには以下の構造で作成しています(図表2)。
「状態」または「入力条件」または「悪条件」 × 「テスト対象機能」 × 「出力」
サブツリーを作成したら、サブツリーごとにテスト技法を適用するなどしてテストケースを作成します。
例えば、図表2のサブツリーの場合、炊飯器内外のさまざまな物理的な状態と、炊飯器に入れる米・水・具材・調味料といった入力条件を組み合わせてテストしようと考えたため、組み合わせる条件が多岐にわたります。このような場合は、ペアワイズテストなどの組み合わせテスト技法を適用して、組み合わせパターンの件数を抑えてテストケースを作成することが考えられます。
GIHOZを活用すれば、ペアワイズテストによる組み合わせパターンの生成を効率的に行うことができます。ペアワイズテストの解説は以下の記事をご覧ください。
事例②:Webアプリのアカウント設定画面のテスト分析
Webアプリのアカウント設定画面を対象として、テスト分析を行った事例です(図表3)。以前のGIHOZのアカウント設定画面・メールアドレス変更画面・パスワード変更画面の仕様をテストベースとしました。
事例は以下のURLで公開しています。
https://gihoz.com/organizations/gihoz/repositories/Sample/vstep/c0b13d4b-6259-47a1-acc7-aedfa143142a
この事例では、Webアプリのアカウント設定画面に対するテスト観点を、画面ごとにUIの要素を洗い出した他、各画面で実施できる操作や処理の条件を洗い出して、整理しています。
サブツリーは大まかには以下の構造で作成しています(図表4)。
「入力条件や操作」 × 「画面要素」 × 「出力」
サブツリーの構造は事例①②共に、「入力系のテスト観点」×「テスト対象(機能や画面要素)系のテスト観点」×「出力系のテスト観点」という構造を意識しています。必ずしもこの構造でなければいけないというわけではありませんが、このような構造を意識することで、サブツリーを作成しやすくなります。
事例②では一部のサブツリーに対して、デシジョンテーブルテストというテスト技法を適用してテストケースを作成しました(図表5)。その事例も合わせて以下のURLで公開しています。
この記事では、テスト観点ツリーの適用事例をご紹介しました。テスト観点ツリーを適用してどのような成果物を作るかの参考になれば幸いです。
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