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車載ソフトウェアの上流工程成果物品質の向上を支援するサービスを提供開始
~車載システム要求仕様品質向上支援サービス~

株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新堀義之、以下 当社)は、車載ソフトウェア、車両制御システムを開発する企業を対象とした、要求仕様の品質向上を支援するサービスの提供を2021年3月9日より開始します。当社の主力サービスであるソフトウェア検証サービスのみならず、開発上流工程の成果物である要求仕様の品質向上を支援し、手戻りの少ない開発の実現を支援します。

1.背景

自動車開発は、多くの企業が部品を開発・生産・供給する、多面的で重層的な構造によって成り立っています。これまで日本のサプライヤー・システムでは、特定の部品メーカーとの長期で安定した継続取引と、関係企業間での密な情報共有が行われてきており、これを自動車開発の強みとしてきました。しかし、近年の自動車の開発効率化や機能高度化に伴い、開発の仕組みに変化が生じてきたため、従来とは異なる企業との取引を増やさざるをえなくなっており、要求をより明確に示すことが重要となっています。
当社はソフトウェア検証をサービスの主軸にしており、ソフトウェア検証設計のインプットとなる要求仕様書に数多く向き合ってきました。ソフトウェア検証設計の実績、強みを活かしつつ、要求仕様の品質が低下する要因を整理し、品質低下を防ぐための支援を行っています。

2.サービス概要

お客様の作成した車載ソフトウェアや車載システムに関する要求仕様書を当社が分析・評価し、要求仕様の問題点に対する改善提案を行います。当社の強みであるソフトウェアやシステムに関する検証設計の視点などから、仕様化すべき事項や整合されていない事項を抽出・整理し、仕様策定者へフィードバックします。
本サービスでは、レビュー視点を拡張、複数準備し(図1)、お客様のご要望に応じて、また上流工程における問題の傾向や深さに応じて、必要なレビュー視点を提供します。レビュー視点を狙い、絞ることにより、改善したい問題点を効率的にレビューします。また必要に応じて、用語集やライティング規定の作成も行います。

図1 多視点による要求仕様書レビュー例

3.想定効果

要求仕様書の記載不足や不整合の減少、可読性やメンテナンス性の向上など、お客様のニーズに沿った形で要求仕様書の品質を向上します。特に委託開発形態を取っているプロジェクトでは、要求認識の乖離による開発手戻りを減少でき、開発期間や開発コストの削減につながることが期待されます(図2)。

図2 当サービスの想定効果

4.サービスの特長および当社の取り組み

当社は完成車メーカー様や部品供給業者様に対して、多くの車載システムや車載ソフトウェアの検証を実施しています。それらで得た経験、知識を活かし、本サービスの提供に向けて、手法の開発に取り組んできました。また、サービス力の向上を目指して、要求工学の有識者にご協力をいただき、効果的に要求仕様の問題を摘出する手法を開発していきます(図3)。これら手法の開発は継続的に実施しており、今後も提供サービスを拡大する計画です。

図3 本サービスにおける当社の取り組み

5.価格例

¥1,500,000~
サービス提供内容をお客様と協議の上、要求仕様の規模や改善内容に応じて価格を決定します。

6.販売開始日

2021年3月9日

■本件に関するお問い合わせ

【内容に関するお問い合わせ】
 東日本営業部 オートモーティブ営業課 岩本 明
 e-mail:am_sales@veriserve.co.jp

【報道に関するお問い合わせ】
 広報・マーケティング部 広報・宣伝課 西村 綾子、竹原 正人
 TEL: 050-3640-7964
 e-mail:vs.marketing@veriserve.co.jp