2022年9月7日から9日にかけて開催されたソフトウェア品質に関する国内最大級のシンポジウム｢ソフトウェア品質シンポジウム2022｣
（主催：一般社団法人 日本科学技術連盟）で、当社社員らによる研究チームの発表が「SQiP^※ Best Report Future Award」を受賞しました。

※Software Quality Professionの略

この賞は、同シンポジウムで行われる一般発表のうち、「将来役に立つ可能性を秘めているもの」に贈られるものです。今年は22件の一般発表の中から、同シンポジウム論文賞委員会によって、当社社員らによる「暗黙的になりがちな開発仕様パターンを活用してモデルベーステストを改善する」が選ばれました。 受賞者は以下の通りです。

【当社の受賞者】

　　蛭田 恭章

研究企画開発課　技術戦略部

　　須原 秀敏

同上

　　藤田 真広

同上

※受賞者には他に、共同研究者である西 康晴氏（電気通信大学）も含まれます。

受賞した発表は、ソフトウェア開発プロジェクトにおいてテストを設計する際、テストケースに盛り込むことが重要となる暗黙的になりがちな開発仕様に共通するパターンを蓄積し、再利用する取り組みを行いました。取り組みではWeb APIテストにてモデルベースドテスト（MBT）を適用したプロジェクトを対象に、過去のテストケースから暗黙的になりがちな仕様として抽出・蓄積した共通パターンを、異なるプロジェクトのWebAPI仕様に対して使用し、MBTモデルを開発することを試しました。その結果、WebAPI仕様で暗黙的になっていた仕様を含めたMBTモデルを開発できたことが確認されたため、改善手法として提案しました。

ベリサーブは今後も、現場での豊富な実践経験で培った知見を研究開発に役立て、ソフトウェア検証技術のさらなる向上に貢献してまいります。