【GIHOZ】ペアワイズテストの制約の使い方

GIHOZでペアワイズテストの制約を設定する方法は、制約表と制約式の二種類があります。制約を設定するには、まず「制約の使用」のスライダーをクリックしてONにし、次に制約表か制約式を選択します（図表1）。

ECサイトでのTシャツ販売の仕様を例として、制約表を使った制約のかけ方をご紹介します。

ECサイトの基本仕様は、以下のとおりです。

・Tシャツの柄・色・サイズを選択してTシャツを購入できます

・Tシャツの柄は格子、花柄、迷彩、無地から選択できます

・色は緑、赤、白、黒から選択できます

・サイズはXS、S、M、L、XLから選択できます

この仕様から作成したパラメータと値は、図表2のようになります。

制約に関する仕様は以下のとおりです。

・Ｔシャツの柄が花柄の場合、色は緑のみ選択できる

・色が黒の場合、Tシャツの柄は無地と格子のみ選択できる

・色が赤の場合、Tシャツの柄に迷彩は選択できない

・サイズがXSとXLの場合、Tシャツの柄は無地と迷彩のみ選択でき、色に白と赤は選択できない

以上の制約をかけたい場合、制約表の入力は図表3のようになります。

詳しく解説していきます。制約表では図表4のように一番左の列がIF条件を表し、2列目以降がThenを表します。つまり、この制約表は「Ｔシャツの柄が花柄の場合、色は緑のみ選択できる」という制約を表現しています。

2列目以降には値を複数入力することができます。複数入力する場合は、図表5のように半角カンマで区切って値を入力します。また、否定の表現をする場合は、2列目以降の値の先頭に半角 # を入力します。つまり、この制約表は「色が黒の場合、Tシャツの柄は無地と格子のみ選択できる」「色が赤の場合、Tシャツの柄に迷彩は選択できない」という制約を表現しています。

図表6のように2列目以降で否定形かつ複数の値を入力することができます。この場合、カンマ区切りで入力した値の両方とも組み合わせに登場しなくなります。つまり、この制約は「サイズがXSの場合、Ｔシャツの柄は無地と迷彩のみ選択でき、色に白と赤は選択できない」「サイズがXLの場合、Ｔシャツの柄は無地と迷彩のみ選択でき、色に白と赤は選択できない」という制約を表現しています。

制約表の左端の列（Ifの列）には、複数の値を入力したり、否定形の#を入力したりすることはできませんので、ご注意ください。

制約式はMicrosoft社が開発したPICTと同じ記法を採用しています。先ほどと同じECサイトでのTシャツ販売の仕様に対して、制約式を記載した例は図表7のようになります。

制約式の基本形は以下のとおりです。

IF [パラメータ1] = “値1” THEN [パラメータ2] = “値2”;

IF節、THEN節共に、”AND”・”OR”で複数の条件をつなげることができます。否定形は “=“ の代わりに “<>” を使います。今回の例は値が全て文字列でしたが、値が数値のみの場合は、値を囲っているダブルクォーテーションは不要です。

制約式の記法の詳細はPICTの公式ドキュメントをご確認ください。

この記事では、GIHOZのペアワイズテストの制約の使い方について解説しました。制約表・制約式それぞれの記入のルールを理解して、ぜひいろいろな組み合わせの生成にチャレンジしてください。

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ペアワイズテストの制約の使い方サンプル