スキルアップ
【GIHOZ】ペアワイズテストのオプションの詳細説明

※この記事はGIHOZBlogで既に公開済の記事の内容を一部最新情報に更新したものです。
ペアワイズテスト(ペアワイズ法、オールペア法とも呼ぶ)で組み合わせを生成する場合、特定のパラメータ間の組み合わせを網羅したい、または特定の組み合わせを含めたいということはないでしょうか?
GIHOZのペアワイズテストにはさまざまなオプション機能があります。オプション機能を使用することで特定の組み合わせをテストケースに反映したり、組み合わせの生成結果を変えたりすることができます。
この記事ではペアワイズテストで組み合わせを作成する際に使用できる、オプションの使用方法についてご説明いたします。
オプションの設定方法
オプションを使用するには、テストケース作成ボタンの上にある「オプションの使用」のトグルボタンをクリックしてください(図表1)。

オプションの使用をオンにすると「組み合わせるパラメータ数」、「作成方法」、「特定の組み合わせを含める」、「サブモデル」の4つのオプションが使用可能になります(図表2)。

以下、各項目について説明します。
組み合わせるパラメータ数
組み合わせを網羅するパラメータの数を変更します(図表3)。

デフォルトでは2になっており、2つのパラメータ同士の組み合わせを網羅する組み合わせを作成します。
1にすると、全ての値が1回ずつ登場するように組み合わせが出力されます。
3以上にすると作成されるテストケースの数が非常に多くなり、組み合わせの生成に時間がかかる場合があります。ご使用時は注意してください。設定可能な最大数は5です。
生成方法
組み合わせ作成時のシード値を変更することができます。この値を変更することで同じパラメータと値から、デフォルトとは異なるテストケースを出力することができます。
「デフォルト」ではパラメータと値を変更しない限り、何度作成し直しても同じ組み合わせが表示されます(図表4)。

「ランダム生成」を選択すると入力欄が表示され、シード値が設定できます(図表5)。

入力した値によって作成されるテストケースが変わります。どのように変わるかは組み合わせを作成するまで分からないため、気に入った組み合わせを得られなかった場合は、シード値を変更して再度組み合わせを作成してください。シード値は0~9999の整数を指定できます。
「最小の組み合わせを探索」を選択すると試行回数の入力欄が表示され、入力した試行回数だけ組み合わせの作成を行い、最も組み合わせの件数が少ないテストケースを表示します。試行回数は最大99まで指定できますが、大きい数値を入力すると、入力した回数だけ組み合わせの作成を繰り返すためテストケースの作成に時間がかかります(図表6)。

特定の組み合わせを含める
「特定の組み合わせを含める」オプションを使用することで、テストしたい組み合わせを含んだテストケースを作成することができます(図表7)。

表の1行目にはパラメータの名前を入力し、2行目以降には、テストケースに含めたい値の組み合わせを入力します。

図表8の画像のように入力した場合、パラメータ「Type」の値が「Primary」とパラメータ「Compression」の値が「on」の組み合わせ、パラメータ「Type」の値が「Single」とパラメータ「Size」の値が「500」の組み合わせがそれぞれテストケースに必ず含まれるようになります。
サブモデル
「サブモデル」オプションを使用することで、組み合わせるパラメータの数を特定のパラメータ間で指定できます。 サブモデルの入力欄に以下の形式でテキストを入力してください。
{パラメータ名1,パラメータ名2, ...}@組み合わせるパラメータの数

例として図表9のようにサブモデルを入力すると、Type, Size, Format method67, Compressionの4つのパラメータに対して、3つのパラメータ間の値の組み合わせを網羅するように、組み合わせを生成します。
まとめ
この記事では、ペアワイズテストのオプションの使い方について解説しました。3パラメータ間の組み合わせを網羅したテストケースを作成したい、デフォルト設定で作成されたテストケースだと必要な組み合わせが出てくれないので別の組み合わせを作りたい、このパラメータ間は網羅率を上げておきたいなど、組み合わせを生成する際に工夫したい方は、オプションをうまく活用していろいろな組み合わせの生成にチャレンジしてください。
◼️テスト技法ツールGIHOZ アカウント登録はこちら◼️
この記事は面白かったですか?
今後の改善の参考にさせていただきます!