Service
CAN通信テスト自動化環境構築サービス
CAN通信テスト自動化環境構築サービスは、主にECU(Electronic Control Unit)間での通信で利用する「CAN(コントローラー エリア ネットワーク:Controller Area Network)通信」の基本機能のテスト自動化環境の構築を支援するサービスです。
CAN通信の基本機能テストを自動化、品質保証上のボトルネックを解消し、開発プロジェクトの生産性を高めます。
CAN(Controller Area Network)通信とは
CAN通信は、Controller Area Network の略で、自動車や産業機器などに使用される通信プロトコルです。
複数の電子制御装置(ECU)間で情報をやり取りするための通信に使用されます。信頼性が高くデータの衝突を防ぐための概念が取り入れられており、主に自動車業界でよく使用されています。
堅牢性と柔軟性を持つCAN通信は、適切なエラーハンドリングを行いながら、各デバイス間でデータを送受信できるので、産業レベルでの使用に適しています。
CAN通信機能のテストを自動化するメリット
- POINT1テスト担当者のチェック漏れ、煩雑な機械的テスト作業の繰り返しでのケアレスミスなどによる不具合の流出を防止できる
- POINT2 仕様変更や設計変更があった場合に変更箇所だけではなく、全ケースのリグレッションテストを人手をかけずにできる
- POINT3熟練者によるテスト設計、実装、結果を確認する工数が削減できる
CAN通信の機能テストにおいて、このようなお悩みはありませんか?
- テストパターンの網羅度を上げて品質を高めたい。
- テストすべき範囲が多く、手動テストだけでは工数が足りない。
- テスト実行の自動化を一部実装しているが継続的な活用ができていない。
- 長時間稼働を前提とするテストがあり、手動テスト実行は現実的ではない。
知識・スキルを持ったベリサーブのエンジニアが
CAN通信機能の基本機能テスト自動化環境の構築をご支援いたします
CAN通信テスト自動化環境構築サービスの概要
CAN通信テスト自動化環境構築サービスは、電子制御ユニット間の通信を可能にする「CAN通信」の基本的な機能テストを自動化・テスト実行支援を実施するサービスです。本サービスを利用することにより、CAN通信のテストを効率化し、製品の品質と信頼性の向上に寄与します。
ベクター社製CANoe/vTESTstudio/VTシステムなどの、車載システムの評価・検証においてデファクトであるテスト自動化プラットフォームをはじめ、、自社開発ツールによる組み込み分野への対応拡張など、ベリサーブがこれまでテストに携わったあらゆるソフトウェア・ドメインに対し、テスト自動化のご提案が可能です。
ベクター社製のツールを利用したテスト自動化環境の例
主に以下のサービスを提供します。
- 1. 製品特性や要求事項を考慮し、実施すべき適切なテスト条件から最適化したテストケースの導出をご支援します。
- 2. CAN通信機能のテスト自動化をご支援します。
- 3. 自動テスト用のテストスクリプトの作成とメンテナンスを行います。
- 4. 保守・改版(仕様変更や不具合発生時対応)、運用(テスト実行)を行います。
CAN通信テスト自動化環境構築サービスの特長
-
1.
CAN送受信の基本機能のテストを全て自動化
機能仕様(ビットアサイン表やメモリ情報)をインプットとし、テスト実施~レポート生成までの一連の作業を自動化できます。 -
2.
自動テスト環境として標準的ツールを使用
ベクター社製HILSツール(CANoe・vTESTstudio・VTシステム)を使用し、テスト自動化環境を構築します。既存の環境との互換性を保つことができます。 -
3.
さまざまなテスト要求に対応
多様なお客様製品や、テストケースやテストレポートのフォーマットの相違などに対し、柔軟に対応できる汎用的なテストベースを保有しています。
実施プロセス
実施フローの実施内容
Step1.ヒアリング
テスト自動化環境の構築に必要な情報のヒアリングを行います。
[主なヒアリング内容]
・CANテスト詳細(テスト内容、自動化範囲)の確認
・ECU固有情報(メモリ読出し方法、イベントメッセージ・フェールセーフ、高負荷発生方法など)
・テスト入力情報(ビットアサイン表、メモリ情報など)
Step2.見積もり
ヒアリングした内容に基づくツールの最適化工数の見積もりを行います。
Step3.ツール最適化~試験導入
見積もり時に提示した導入スケジュールに基づき、ベリサーブでツールの環境を構築します。
ツールを使い、お客様の環境で動作確認を行います。
動作確認の結果のレビューを実施し、見つかった問題点を改善します。
Step4.運用開始
開発プロジェクトでツールの運用を開始します。
※Step 3で残った課題を考慮し、CANテスト作業と並行してツールでのテストを行うパイロットプロジェクト方式を推奨しています。
※上記ステップは対象製品向けに一度だけ実施すればよく、次の試作からはテスト入力情報の更新のみでツール最適化などの作業は一切必要ありません。
※別の製品向けに展開する場合もテスト内容やテスト入力情報のフォーマット等は同一と考えられ、ECU固有情報の相違点中心の最適化のみで展開可能なことが多いです。
ベリサーブが選ばれる理由
テスト自動化環境の構築をトータルで支援いたします。
掲載されている製品名、会社名、サービス名、ロゴマークなどはすべて各社の商標または登録商標です。