Service
ソフトウェア品質コンサルティングサービス
ソフトウェアの品質やテストについての役割を持つ組織が、その組織の成熟度を高めるに当たり、自分たちの組織にしっかりと適合した改善活動を自ら考え、自信を持って進めていけるようになることを、さまざまな強みを持つコンサルティングチームが支援します。
ソフトウェア品質コンサルティングサービスの導入のメリット
- POINT1 自分たちのソフトウェアの品質やテストについての状況をしっかりと把握できるようになります。
- POINT2 自分たちのソフトウェアの品質状況や、テストの意義を他者に対して説明できるようになります。
- POINT3 コンサルタントがいなくなっても自立的にソフトウェアの品質やテストを考えられるようになります。
ソフトウェア品質コンサルティングサービスとは
ソフトウェア品質に対して責任を持つ組織が、自らのなりたい姿に向かって進んでいくには、さまざまな方向性があります。お客様の状況やお困り事、関心事をヒアリングさせていただいた上で、コンサルタントが最適なテーマを選択し、実現まで支援します。
- テスト戦略の立案支援
- テストアーキテクチャの構築支援
- テスト設計技法の習熟支援
- テストマネジメント体制の構築支援
- 欠陥情報からの改善フィードバック
コンサルティングのテーマの具体例
自らの組織に適合したテスト戦略の立案支援
独立したテストチームを組織化して運営するに当たり、自組織のテストポリシーに基づいた組織的テスト戦略を社内標準として作成し、自組織にあったテストのやり方を整備する必要があります。これら一連の活動に対する支援として、コンサルティングチームが情報提供、トレーニング、アドバイス、レビューなどをご提供します。
自らの組織に適合したテストアーキテクチャ構築支援
大量のテストを作成して実施しているもののテストの全体像が見えず、結果として自分たちのテストが十分なテストであるのか確信を持てていない状況は少なくありません。テストアーキテクチャを描くことで、自分たちが行っているテストの全体像を俯瞰することができます。また、それによりテストの十分性に関する議論と合意形成が可能になります。これらの一連の活動に対する支援として、コンサルティングチームが情報、トレーニング、アドバイス、レビューなどの支援をご提供します。
自社プロダクトに合ったテスト設計技法の習熟支援
開発するシステムやソフトウェアの特徴により、最適なテスト設計技法は異なります。自組織が作成しているプロダクトに合ったテスト設計技法を識別し、カバレッジ基準を定義し、適切にテストケースを導出することで、テストの十分性に関する確信度合いを高めることができます。これらの一連の活動に対する支援として、コンサルティングチームが情報、トレーニング、アドバイス、レビューなどをご提供します。
自らの組織に適合したテストマネジメント体制の構築支援
テスト活動をマネジメントするには、テスト活動のさまざまな側面を検討して計画に落とし込む必要があります。また、テスト活動が進むに当たってテスト計画を適切に更新し、テストのライフサイクルを通じて適宜モニタリングを行い、計画からの逸脱があればそれを是正するためにコントロールします。これらのテストマネジメント活動を自組織に適合した形にテーラリングするための情報、トレーニング、アドバイス、レビューなどの支援をコンサルティングチームがご提供します。
テストで検出した欠陥情報に基づく開発プロセスへの改善フィードバックの提案支援
テストチームが検出した欠陥情報を多角的に分析することにより、上流工程における開発プロセスの弱点を識別できます。そして、その弱点を克服することで欠陥を作り込まない予防活動につながり、結果として上流工程で品質を作り込むことができます。自分たちが検出した欠陥情報を的確に分析して開発プロセスに対して有意なフィードバックを提案できるための、情報、トレーニング、アドバイス、レビューなどの支援をコンサルティングチームがご提供します。
ソフトウェア品質コンサルティングサービスの特徴
特徴1. 型にはめる活動ではなく、自組織向けにしつらえた活動
決まったやり方を押しつけるのではなく、現状を把握した上でその組織に合った形にテーラリングします。
特徴2.局所的に対処するのではなく、大局的な段階的改善
目の前の局所的な問題の解決だけではなく、現状から組織のなりたい姿に向けて段階的に改善を進めます。
特徴3.教えておしまいではなく、できるようになるまで伴走
コンサルタントがいなくなると改善が進まない状況に陥らないためにも、できるようになるまで現場をサポートします。
ソフトウェア品質コンサルティングサービスの流れ
コンサルティングの主な流れは以下の通りです。
- 1.現状分析と課題識別
- 2.プロジェクトチーム編成
- 3.改善戦略の立案
- 4.トレーニング・先行評価
- 5.改善活動の実行
- 6.改善活動の評価
サイクルの期間は、改善のスコープや速度によって大きく異なります。
1.現状分析と課題識別
現状を分析し、なりたい姿とのギャップを識別します。その結果を基に改善のネクストゴールを決定します。
2.プロジェクトチーム編成
改善活動を推進していくためのプロジェクトチームを編成します。
3.改善戦略の立案
ゴールを達成するために、どのように改善活動を進めていくかの戦略を立てます。
4.トレーニング・先行評価
戦略に従い必要なトレーニングを行った上で一部の範囲に対して改善活動を行います。また、その結果を評価します。
5.改善活動の実行
先行評価の結果を基に、全体に対して改善活動を広げていきます。
6.改善活動の評価
行った改善活動について振り返りを行い評価します。その結果を基に、更なる改善サイクルに向かいます。
ソフトウェア品質コンサルタント一覧
長谷川 聡
1995年ソフトウェア開発ベンダーに入社、組込みソフトウェアの開発およびテストに長く携わっていたが、ソフトウェアテストシンポジウムに参加したことをきっかけに、より深くソフトウェアテストの世界にのめり込む。その後、組込みシステム、エンタープライズシステムのテストマネージャを多数経験し、2016年ベリサーブに入社。
得意な領域はテストマネジメントおよびテスト技法。
佐々木 方規
1985年CSK(現SCSK)に入社。組込み機器からOS、グループウェア、データベースおよびデータベースデベロッパーソフトウェアなどのテスト実行/テストマネジメントを実施。1993年から開始したシステムテスト理論の研究を通じ、2004年にはテスト技術の研究開発/推進部門を設立し、R&D専任となる。品質マネジメント、ソフトウェア品質のコミュニティ活動やソフトウェア品質のキャリア人材育成などを主な責務として現在に至る。
林 祥一
1989年、NTTソフトウェア入社。交換機の性能検証、情報資源辞書システム(IRDS)の開発に従事。1991年、富士ゼロックスのシステム技術研究所に入所。オブジェクト指向言語拡張によるマルチエージェントシステム, CSCWの研究に従事。1998年に試作システム商品化のため開発部門に異動。以降、文書/記録管理・コラボレーション支援・ワークフロー・内部統制・エンタープライズリスク管理等のプラットフォーム開発のアーキテクトおよび商品企画に従事。また一時期、iDCの運用設計にも従事した。2010年にHAYST法をお客様に伝授する役目を担ったことをきっかけに、コンサルティング活動を開始。その後、USDMやVEの手法等とHAYST法を整合的に連結する等、要求開発領域までを含めて品質と効率の向上を両立させる方法論を展開している。2018年ベリサーブに入社。システムズ・エンジニアリングを新たに導入するお客様等を支援してきている。
山﨑 崇
2001年からセキュリティ対策ベンダーにおいて、さまざまなプロジェクトのソフトウェアテスト活動にQAエンジニアとして従事。その傍ら、さまざまなテストコミュニティに参画し、活動の場を広げる。2015年にベリサーブに入社。現場への技術支援、教育、コンサルテーションなどを担い、少しでも現場が幸せになるように日々奮闘中。