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トレーサビリティ管理ツール「ConTrack」

トレーサビリティ管理ツール「ConTrack」は、システム開発現場での"使いやすさ"を徹底的に追求した新しいトレーサビリティ管理ツールです。開発ドキュメントの文脈を追跡し、不具合の本質を明らかにします。

ConTrackのコンセプト

簡単・効率的にプロジェクト全体のトレーサビリティ管理を実現

導入メリット

  • POINT1 変更管理や、構成管理など、充実の管理機能で上流工程での不具合作り込みを防止します。
  • POINT2 成果物間のつながりが一目でわかるトレース画面で、不具合の迅速な原因特定ができます。
  • POINT3 既存のドキュメントをそのまま使えるので、スムーズに導入してすぐに効果を上げることができます。

ConTrackの特長

特長1.プロジェクトの品質・生産性向上をサポートする機能群

現場の作業負荷なくプロジェクトの品質向上をサポートする4つの主要機能を用意しています。ConTrackは、これまでの開発文書管理の課題であった「成果物の登録・変更やトレース設定の作業負荷」の軽減を意識した機能と「容易に関連性を把握できる画面設計」、また「さまざまなツールとの有機的な連携」により、開発プロジェクトの品質向上と生産性・効率性向上の両立をサポートします。

プロジェクト品質向上

特長2.直観的で使いやすい操作画面

ツールの操作方法習得のための研修などはほとんど不要で、現場への負荷も少なく、短時間で操作方法を習得できます。

一目でわかるトレース画面

成果物間の関連性確認は、ラインビューとマトリクスビューの2パターン。一目でシステム全体の影響範囲が把握できます。

トレーサビリティ

選べるトレース設定

トレース設定は3パターン。それぞれの現場で使いやすい方法を選択できます。


トレーサビリティ2

ドラッグ&ドロップで簡単登録

成果物は、ドラッグ&ドロップするだけの簡単登録。文書解析エンジンにより、ワンアクションで簡単に要素レベルまで登録できます。

簡単登録

特長3.既存の成果物をそのまま活用

ツール独自のフォーマットへの変換は不要で、WordやExcelなどで作られた成果物をそのまま取り込むことができます。これによりツール導入における設計担当者などへの負荷を極力抑えることができます。

幅広いファイル形式に対応した文書解析

文書解析は、Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint/Outlook)、
ReqIF※1、テキスト、PDFなど、幅広いファイル形式に対応。成果物の登録やトレース設定のためのフォーマット変換は不要です。

ツール内で成果物を編集できるファイルジャンプ機能

ConTrack経由でWord、Excelなどの外部ファイルを開き、そのまま編集できます。成果物の変更時、外部ファイルを編集して、再度取り込む必要はありません。

※1 ReqIF:システム開発に関する要求や設計情報について、異なる要求管理ツール間で交換するためのフォーマット。

ConTrackの機能

要求管理

要件定義書などの上位成果物から詳細設計書、ソースコード、テスト仕様書などの下位成果物までの関連性を定義することでトレーサビリティ管理を行います。
「使いやすい分析機能」と「直感的に使える簡単なトレース設定機能」を兼ね備え、顧客要求の取り込み漏れや対応漏れを回避するだけでなく、効率的な影響範囲分析をサポートします。

AIトレース機能

  • AIトレーニング機能
    登録されているお客様の文書や文書間の因果関係をAIエンジンが学習できるようにする機能です。これにより、新たにトレース設定する際にリコメンドするトレース先候補の精度向上が見込まれます。
  • AIトレース先推定機能
    登録されている成果物の要素に対して、AIエンジンが推定したトレース相手となる項目をリコメンドする機能です。これにより、従来は手作業で行っていたトレース作業をAIがサポートすることで、設計成果物同士の関係性の可視化を効率的に実施できるようになります。

ConTrack AI トレース機能

構成管理

成果物の世代や変更・修正履歴、ブランチ※1 を文書・モジュール・機能全体などさまざまな粒度で管理します。
登録された文書は、トレーサビリティ情報はもちろん、本文修正などの履歴情報を管理するので、修正者や修正理由、修正箇所を確認することができます。また、成果物はもとよりトレーサビリティ情報も含め、ブランチ間でコピーすることが可能です。複数メンバーによる同時機能追加やバグ修正などの並行開発におけるデグレードを回避できます。

※1.ブランチ:要素(機能)単位で成果物を複製し、それぞれ同時並行して変更が行えるようにしたものです。

変更管理

プロジェクト管理ツール「Redmine※1」や「Jira Software※2」と連携し、成果物の変更に関わるすべての活動履歴を一元管理できます。
チケット※3 の自動起票やチケットと関係する成果物要素(修正箇所など)とのトレーサビリティ管理により、変更要求や不具合発生時の対応の効率化をサポートします。

※1.Redmine:オープンソースのプロジェクト管理ソフトです。
※2.Jira Software:Atlassian社が開発・販売しているプロジェクト管理ソフトです。
※3.チケット:Redmine上で必要な作業、対応すべきバグなどを「チケット」としてタスク登録し、進捗管理を行います。

文書解析エンジン

開発文書の構造を解析し、トレーサビリティ管理の対象となる要素を自動的に抽出・登録します。文書中に一定の規則(アウトライン表示や章立て番号など)があれば、解析が可能です。
Microsoft Word/Excel/PowerPoint/Outlook、ReqIF、テキスト、PDFなど、多種・多様なファイルフォーマットに対応しており、今後も継続的に拡充を予定しています。

連携ツール

ConTrackはさまざまなツールと連携することによって、システム開発における要求管理・構成管理・変更管理の機能を提供しています。
機能ごとにどのようなツールと連携することができるのかを紹介します。
また、連携ツールはConTrackのバージョンアップにより順次拡充していく予定です。

要求管理機能 ・SGSジャパン社製 AIエンジン
構成管理機能 ・Apache Subversion
変更管理機能 ・Redmine
・Jira Software
文書解析エンジン ・Microsoft Word
・Microsoft Excel
・Microsoft PowerPoint
・Microsoft Outlook
・PDF
・テキスト
・MATLAB/Simulink
・Enterprise Architect
・ReqIF

導入事例

自動車業界A社様向け "超上流”での品質改善取組み事例

導入前

<お客様の課題>

●要件定義に必要なインプット情報の形式やコミュニケーション方法が多岐にわたるため、管理できていない
●要求仕様が曖昧で、必要以上にQ&Aのやり取りが発生している

ConTrack事例:導入前

導入後

<ConTrack導入による効果>

●要件情報を一元管理し、要求間の整合性や一貫性を確保
●矛盾した要求を設計前に発見し、要件定義の品質を向上
●変更対応時、上下流工程への影響の大きさを容易に分析可能とし、抜け漏れなく対応

ConTrack事例:導入後

超上流からの品質不具合作り込み防止へ!

開発文書管理ツールに関するQ&A

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